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Illusion Forum イリュージョンフォーラム 錯聴 視聴覚統合 マガーク効果

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そうさ方法

   声を聞いていると思っていても、実際には視覚情報の影響を強く受けていることを示す有名なデモで、発見者の名をとって、「マガーク効果」と呼ばれています。

  Aは、映像は「が」、音声は「ば」のものを合成してあります。目を閉じて聞くと「ば」ですが、映像をつけると「だ」や「が」などに聞こえます。「ば」ではいったん両唇が閉じますが、「だ」や「が」では唇は半開きです。唇を閉じないで「ば」と発声することはできない、という調音の制約を、思い出せるような形の知識としては知っていなくても、暗黙の知識としては「知って」いて、映像と音声を解釈しているのです。

  Bは、映像は「ば」、音声は「が」です。たまたまこのデモではあまり映像の影響はなく、多くの人は音声の通りに「が」に聞こえるのではないでしょうか(一般にこの組み合わせではマガーク効果が弱いという意味ではありません)。ところが、この背景に雑音を加えて音声を聞き取りにくくすると(C)、今度は映像に影響されて「ば」と聞こえるようになってきます。視聴覚情報の統合は、常にどちらかが優先されるというわけではなく、その場その場でより信頼性の高い情報に重きが置かれるのです。これも日常生活できわめて役立つ機能だと言えるでしょう。

(『音のイリュージョン』p.94-95)