Illusion Forum イリュージョンフォーラム
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Illusion Forum イリュージョンフォーラム 錯聴 音の高さ 音階の錯覚

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そうさ方法

  片耳ずつ聞くと、右側には楽譜Aの上段、左側には楽譜Aの下段のような音が聞こえたと思います。ところが両耳で聞くと、楽譜Aのようではなく、楽譜Bのように聞こえたのではないでしょうか。つまり一音ごとに左右の音が入れ替わって聞こえるのです。

楽譜

  この現象はダイアナ・ドイチュによって発見されました。私たちの聴覚は、音のさまざまな特徴をバラバラに処理します。音源の識別や位置の判断を行うためには、それらの特徴を適切にまとめなければなりません。そのときに手がかりとなるのは、音の高さ(周波数)がなめらかに変化することや、音の位置が一定であることなどです。このデモの場合、どこから聞こえてくるかを手がかりにしてまとめれば、楽譜Aのように聞こえるはずです。しかし周波数がなめらかに変化していくことを前提にまとめれば、楽譜Bのようになります。このように二つの手がかりが矛盾している場合には、周波数の手がかりが優先されてしまうのです。私たちが暮らしている実際の環境では、音が色々な場所に反射したり、残響が生じたりします。したがって、どこから聞こえてきたかを手がかりにするのは、あまり有効ではないのでしょう。

(『音のイリュージョン』 p.88-90)