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錯聴時間領域の生起条件(欠落部分の長さ)

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デモをためす」をクリックもしくはタップするとデモが始まり、途切れ途切れの「エリーゼのために」が流れてきます。スライダーの値を変化させると、音楽のなめらかさはどのように変わるでしょうか。デモの音を止めるにはスライダーの上にある「Stop」ボタンを押してください。同じ場所に表示される「Start」ボタンを押すと、ふたたび音が流れます。

説明

スライダーの値が大きくなるほど、雑音が長くなります。雑音が長くなるほど、音楽はなめらかに聞こえにくくなります。ある程度以上雑音が長いと、メロディーが欠けてしまいます。日常生活で経験する音は、たいてい時間的に変化していますが、その変化の仕方はでたらめではなく、一つの音源から連続的に発している音であれば、ある程度なめらかに変化します。つまり、ある部分の情報が欠けても、それが音の変化に比べて短い区間であれば、その前後の情報から推定することができます。しかし、あまりにも欠落区間が長くなると、正しく補うことは原理的に不可能になります。その間にいろいろなことが起きる可能性があるからです。連続聴効果は、幻聴のようにありもしないものを作り出すのではなく、あるはずのものをなるべく正しく推定しようとする脳の合理的な働きを反映しているのです。
(『音のイリュージョン』p.17-20)

参考文献

デモについて

  • デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。
  • 錯聴デモを使用される際には、耳にダメージを与えないよう、お使いのデバイスの音量設定を最適な状態にしてからおためしください。

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