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錯視クレイク・オブライエン・コーンスウィート錯視

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説明

画面の左側は、右側よりもすこし明るく見えませんか。「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして2枚目の画像に進むと、画面の中心に描かれている線が赤い長方形で隠されます。そして左右の明るさを比べてみると、全く同じであることに気づくでしょう。

実は元の画面では、中心線の回りの明るさだけが変化しており、他の部分は全て同じ明るさだったのです。画面の明るさをグラフで描くと下のようになります。

中心線の左側は線の近くだけが明るく、中心線の右側は線の近くだけが暗いのです。それにも関わらず、左側全体は明るく、右側全体は暗く見えます。このように、明るさが急激に変化する部分、エッジ、の明るさに引きずられて、全体の見かけの明るさが変わることがこの錯視のポイントです。

「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして3枚目の画像にすすむと、錯視のバリエーションを見ることができます。中心の円とその周辺の明るさは違って見えます。中心の円の方がすこし暗く見えるでしょう。しかし、「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして4枚目の画像に進み、エッジ部分が隠されると、エッジ以外は全て同じ明るさであることがわかります。最初の例と同じように、エッジ部分の明るさだけが変わっていたのです。

視覚システムには、明るさや色が急激に変化するエッジの情報を使い、全体の明るさや色を判断する傾向があります。

参考文献

  • Cornsweet, T. (1970) Visual perception. New York: Academic Press.
  • Kingdom, F. & Moulden, B. (1988) Border effects on brightness: a review of findings, models and issues. Spatial Vision, 3, 225-262.
  • Purves, D, Shimpi, A. & Lotto, R. B. (1999) An empirical explanation of the Cornsweet Effect. Journal of Neuroscience, 19, 8542-8551.

デモについて

  • デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。

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