MACC'97 ポスタセッション論文
- バーチャル・マーケットにおける家庭用VTRの規格普及実験
- 井庭 崇[1,2],竹中 平蔵[1,2], 武藤 佳恭[1]
- [1]慶應義塾大学政策・メディア研究科,[2]フジタ未来経営研究所
- 連絡先: iba@sfc.keio.ac.jp
- 梗概
家庭用VTRの規格、VHSとBetaは、性能にほとんど差がなかったにもか
かわらず、VHSの圧勝となった。このことは、ビデオの互換性という問題によっ
て、製品そのものの効用よりも他人との互換性が購買時の製品選択を決定づけ
る要因になっているから起こると考えられる。
このことは最大化する効用関数が時間発展しない従来の経済学が想定する人間
像からは理解できない。
そこで本研究では、消費者心理学や普及学のモデルを取り入れ、マルチエージェ
ントモデルによる「エージェントベース経済学」の可能性を模索する。
- キーワード
マルチエージェント, エージェントベース経済学, 収穫逓増, ポジティブ・フィー
ドバック ,VTR
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Wed Jan 21 09:37:36 JST 1998