MACC'97 一般セッション(学習,進化計算)論文
- エージェント間の協調動作に基づく分散的探索手法
- 川村 秀憲,山本 雅人,鈴木 恵二,大内 東
- 北海道大学大学院工学研究科システム情報工学専攻複雑系工学講座調和系工学分野
- 連絡先: kawamura@complex.eng.hokudai.ac.jp
- 梗概
複雑な情報処理や推論の能力,高度なレベルのコミュニケーションなどを行っ
ているとは考え難い昆虫レベルの集団行動に注目してみると,そこでは例えば
社会性昆虫と呼ばれる蟻や蜂などのフェロモンやダンスによるコミュニケーショ
ン などに見られるように,非常に単純な枠組のコミュニケーション手段を用
いることにより組織的活動を発現し,群としての目的を達成している.
特にフェロモンは群における各個体の環境観察や単純な状況判断から反射的に
生成され,それら複数個体のフェロモンの相互作用によって,組織行動を発現
する為の有効なコミュニケーション手段として見なすことが出来る.それは大
規模かつ複雑な問題,特に組合せ最適化問題に対しての分散協調的な最適化手
法実現への 有力なアプローチになるであろうと期待できる.
そこで本研究では配送経路問題を対象とし,フェロモンコミュニケーションを
用いたエージェントの協調動作に基づく分散的探索手法を提案する.
- キーワード
配送経路問題,巡回セールスマン問題,組合せ最適化問題,マルチエージェント
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論文PSファイル(+gzip)
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Wed Jan 21 09:37:36 JST 1998