MACC'97 特別セッション(マルチエージェントシステムのビジネスへの応用)論文
- 組織学習試行型分類子システムとその応用
- 高玉 圭樹[1],中須賀 真一[2],寺野隆雄[3]
- [1]東京大学大学院 工学系研究科,[2]東京大学 先端科学技術センター,[3]筑波大学大学院 経営システム科学専攻
- 連絡先: keiki@ai.rcast.u-tokyo.ac.jp
- 梗概
組織学習指向型分類子システム(Organizational-learning oriented
Classifier System:OCS)は進化メカニズムを用いた新しいマルチ・エージェ
ント学習モデルである.このモデルは,プロダクションシステム,強化学習
メカニズム,ルール生成/交換メカニズムからなり,組織学習の概念を取り
入れるために拡張および改良されている.OCS内のエージェントは,エージェ
ント間のローカルインタラクションによってそれぞれ独自の機能を獲得し,
外部からの明示的なコントロールなしに効果的な組織構造を作り上げる.こ
のようなモデルの有効性を検証するために,我々はCAD(computer aided
design)におけるプリント基盤再設計問題をとりあげ,実際の基盤を用いて
実験したところ,次のことが分かった:(1)OCSの総合配線長は専門家のより
も短い.(2)OCSはプリント基盤の大きさや種類によらず,実行可能解を見出
すことができる.(3)小さいサイズのプリント基盤で得られて知識は大きい
サイズにも適用でき,この知識の適用は試行回数を低減させる.
- キーワード
組織学習,学習分類子システム,協調エージェント,マルチ・エージェント強化学習,プリント基盤設計
-
論文PSファイル(+gzip)
トップページへ戻る
Wed Jan 21 09:37:36 JST 1998