この SAGE のアーキテクチャをより広範囲に適用していくためには, 幅広 い要求に対応できる, より汎用で応用範囲の広い枠組みが望まれる. 具体的 には高速な応答性, 負荷の分散や知識の分散のしやすい構成,全体系の設計 の変更や拡張が容易に行なえ異なる分野にも適応しやすい分かりやすいアー キテクチャ,管理や保守の簡易さなどが求められると考える.
本稿では,こうした効率,設計,管理などの問題により適した枠組みとして, メッセージの状態遷移を中心に考えたアプローチ(メッセージ指向と呼ぶ) を検討する.