第9回 ASICデザインコンテスト 応募要項

パルテノン研究会

(2002年11月12日 更新)

ハードウェア記述言語 (HDL) と自動論理合成システムを用いた論理設計手法は,今や欠かせないものになっています. NTTの研究所で開発された SFL / PARTHENON は,このような自動合成技術の黎明期にいち早く登場した画期的なLSI開発システムです.その開発・研究成果に対して 1992年に大河内記念技術賞,1994年には科学技術庁長官賞,また2000年には電子情報通信学会業績賞が授与されています.

PARTHENONのHDLである SFLは,他のHDLと比べてより高度な抽象性と人間にとって理解が容易な意味モデルを備えており, 問題の本質のみに設計者を専念させることを可能にします.SFLのこの記述性の良さは教育の現場においてはもちろん,産業用LSIの開発においても高く評価できるものであります.

パルテノン研究会は,このSFL / PARTHENONに関する情報を交換,共有する場として1992年に設立されたものであり,1994年からは 毎年ASICデザインコンテストを主催しております.今年度も,下記の要領で 第9回ASICデザインコンテストを開催いたしますので,皆様奮って御応募いただきたいと思います.


主催: パルテノン研究会

1. 応募資格

  PARTHENONによる設計に興味を持つ企業の技術者,教育・研究機関の職員,
  大学・短大または高等専門学校の学生・研究生など,どなたでも応募でき
  ます.

2. 使用言語および処理系

  設計には,ハードウェア記述言語SFLを用いてください.
  PARTHENONの処理系は,Version 2.4.1 以降または Version 2.3.0.6 とします.
  (規定課題Cは Version 2.4.1 以降のみ)

  論理合成を行う際に用いるセルライブラリは,上記処理系に添付されている
     「DEMO社demoライブラリ」(規定課題A, B, 自由課題),
  または
     「NEC社cmos9ライブラリ」(規定課題C)
  とします.

3. コンテストの課題

  課題は,規定課題A,規定課題B,規定課題C,自由課題の 4種類です.

    規定課題A : 16bit Free CPU  (2001. 2.19 更新)

    規定課題B : PCIバスインターフェース  (1999.12.22 更新)

    規定課題C : MP3デコーダ  (2001.12.28 更新)

    自由課題  : 対象は自由

  当デザインコンテストに応募したことの無い設計であれば,他で発表済み
  のものであっても構いません.

  規定課題の詳細も含め,本コンテストに関する最新情報は,本ホームページ
  に掲載いたします.

  課題に対する技術的なお問い合わせは、 parthenon@cslab.kecl.ntt.co.jp
  で受け付けます。

4. 応募の方法・手順

 応募予定の登録:
    「応募予定登録書」に必要事項を記入して郵便,FAXまたは Emailで
     送付してください (予定登録がなくても応募できますが,各種連絡の
     都合上ご協力願います) .
     下記の様式を利用していただくこともできます.
     contest02_adv.doc (30,720Byte)

 応募締切り:
     2003年2月28日(金)までに,以下に示す提出物を簡易書留で郵送提出し
     てください.

5. 応募の提出物 

  ・カバーレター (応募・書類送付書)
      応募課題,設計名称,応募者のニックネーム,所属,氏名(グルー
      プの場合は全員の氏名),連絡先,提出物内容を記入してください.
      下記の様式を利用していただくこともできます.
      contest02_app.doc (32,768Byte)

  ・レポート
      原則としてA4版10ページ以内で次の項目を記述してください
      (MS WordまたはPDFの場合はフロッピーディスクでの提出可).
       (1) 設計の目標と内容について
       (2) 設計の正しさの検証について
       (3) 設計結果の自己評価について
       (4) 感想
       (5) フロッピーディスクの格納形式やファイルの説明など

  ・フロッピーディスク
      原則 3.5"/2HD(1.44MB) DOSフォーマットとします.
      設計記述そのものの他に,検証,評価用の環境を記述したファイル
      など,レポートの内容を再現できるものを格納願います (指定され
      たファイルは,規定課題の評価に使います) .

  審査はブラインドで行いますので,レポートやファイル等の提出物には
  所属・氏名を記入せず,カバーレターに記入した「応募者のニックネーム」
  を使ってくだい.
  なお,提出物は公開されません.著作権等の移管も発生しません.
  また,提出していただいた物は返却いたしません.

6. コンテストの日程

    2002年11月中旬〜 : アナウンス,応募受付け 
    2003年 1月中旬   : 応募予定登録の締切り
    2003年 2月28日   : 応募締切り
    2003年 4月初旬   : 審査結果の通知 
    2003年 4月下旬頃 : 表彰式(於 第22回パルテノン研究会) 

7. 表彰 

  優秀作品に対しては,表彰状および賞金(商品券)を授与いたします.

  また,受賞者および優秀作品に関しまして,御希望によりPARTHENON
  のホームページで紹介いたします.

8. 実行委員会

  主催: パルテノン研究会

  実行委員長(審査委員長):  中村行宏 (京都大学)

  審査委員                 浅井秀樹 (静岡大学)
                           天野英晴 (慶応義塾大学)
                           井口幸洋 (明治大学)
                           大槻  邁 (アライドテレシス)
                           小栗  清 (長崎大学)
                           尾上孝雄 (大阪大学)
                           北道淳司 (会津大学)
                           黒田研一 (会津大学)
                           清水尚彦 (東海大学)
                           名古屋彰 (日本電信電話)
                           西村克信 (千葉商科大学)
                           古田正彦 (日本PLD)
                           古屋  清 (中央大学)
                           松永俊雄 (東京工科大学)
                           Mario Cardona (Nokia)
                           山田昭彦 (国立科学博物館)

  顧問                     今井正治 (大阪大学)
                           田中  衞 (上智大学)
                           築山修治 (中央大学)
                           宮崎敏明 (日本電信電話)
                           安浦寛人 (九州大学)

                                        (敬称略,五十音順)


応募のお問い合わせ先,および,応募書類の提出先はパルテノン研究会
事務局となっています.

  〒198-8501 東京都青梅市東青梅1-167-1 (日本ケミコン株式会社内)
  財団法人 青梅佐藤財団  パルテノン研究会事務局
  Tel: 0428-24-8524,  Fax: 0428-24-7905
  Email: parteken@mail.goo.ne.jp


更新履歴 2002.11.12 応募要項掲載開始


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