本ライブラリは ZYCAD社 GATEFIELD から公開されている情報 (推測を含む) にのみ基づいて作成されており, PARTHENON 及び ZYCAD社の ASICmaster の 利用者が, 両システムを接続しようとして行うであろう試行錯誤をなくすこ とを目的としております. 従って, 両システムの利用者は本ライブラリを叩き 台として, 自由にライブラリを改良することができます. また逆に, 本ライブ ラリの内容に対して作成者はなにも保証しません. このライブラリは PARTHENON の version 2.3.0 以上に対応しています. また、このライブラリはGF100K Series用です。 (GF250F series用もこのライブラリからの簡単な変更で作成できると思います。 下記のGF250 seriesについてを参照してください。) 展開方法 $PARTHENON/cell_lib.dir/ で, % gunzip gatefield.tgz % tar xvf gatefield.tar とすると, ライブラリが展開されます. 使用法 auto コマンドで使用する場合は % auto GATEFIELD GF100K としてください. (使用上の注意) GF100K Sereis では、各セルのfanoutに制限はありませんが、実際は接続され る端子数は8までにすることが推奨されているようです。 そこで、このセルライブラリにおいては GATEFIELD/gatefield/cell.dirの各PCDファイルのdrive能力を全て14として いますが、合成される回路によっては適当な値に変更して頂いた方がよろしい 場合もあるかと思います。 (例) AND2.pcdの (def-constraint drive (- 14 ~Y) type max ) ^^ここを変更します。 GF100K seriesでは作成した回路の外部との入出力には PAD ( Global Input Buffer, Input Buffer ,Output Buffer )を使う ことになっています。 ですが、現状のPARTHENONはPADに対応しておりません。 そのため、ユーザーのみなさまの側で作成したEDIF Fileをエディットして Input BufferやOutput Bufferを外部との入出力端子に付け加えて頂く必要が あります。 (GF250F seriesについて) ZYCAD社 GATEFIELD GF250Fの各セルの論理は基本的にGF100Kと同じです。 (NAND3, OAI21, OR3等が追加されています。) Timing Parameter等が若干異なっているだけなので, このライブラリを少し変更 するだけでGF250F series用のライブラリを作成することができます。 具体的には、GATEFIELD/GF100K/cell.dirとGATEFIELD/GF100K/start.dirの 各PCDファイルのinput loadの値と遅延の定義の値を変更します。 (例) AND2.pcdの端子の宣言部で (def-pin in1 type input load 4.2) (def-pin in2 type input load 1.0) ^^^in1とin2のこの部分の値をデー タブックのInput Loadingに基づ いて変更します。 遅延の定義式で (def-delay /in1 /out (+ 1.18 (* 0.06 (- ~out 1.0)))) (def-delay \in1 \out (+ 1.54 (* 0.06 (- ~out 1.0)))) (def-delay /in2 /out (+ 1.29 (* 0.06 (- ~out 1.0)))) (def-delay \in2 \out (+ 1.53 (* 0.06 (- ~out 1.0)))) ^^^^ ^^^^各式について固定分(1.53)と 比例定数(0.06)をデータブッ クのTiming Parametersの IntrinsicとDriveに基づいて変 更します。 なお、GF100K用ではNAND3, OAI21, OR3はNLDで作成されています。 GF250Fではこの3つのセルが追加されておりますので、 GATEFIELD/GF100K/start.dirのnand--3.nld, oai--21.nld, or--3.nldの代わ りにnand--3.pcd, oai--21.pcd, or--3.pcdを作成し、cell.dirにNAND3.pcd, OAI21.pcd, OR3.pcdを作成することも可能です。