「ユビキタス環境における実世界セマンティックス」シンポジウム




 シンポジウムは終了しました


●日時 11月22日(火)10:30~
●会場 けいはんなプラザ 交流棟3階 会議室「ナイル」


「ユビキタス環境における実世界セマンティックスシンポジウム」(参加費無料)


*見学は時間と場所の関係上,定員を設けておりますのでご希望の方は必ず参加登録をお願いいたします.
*本シンポジウムの参加費は無料ですが,懇親会に参加される方は,別途懇親会費を1000円とさせていただきますのでご了承お願いいたします.

●本シンポジウムの趣旨

将来のユビキタス環境を前提として,環境自身あるいは環境中のロボットやエージェントに,自ら考え推論する能力を持たせることを目論み,ユビキタス計算環境に適したセマンティックス技術の開発を目指した実世界セマンティックスの研究に関係するシンポジウムを開催します.本シンポジウムでは「けいはんな」地区を中心とした研究機関における先進的研究の紹介を軸にユビキタス研究とセマンティックス研究の融合という新たな方向性を示すことを趣旨とします.

なお,本シンポジウムは,併設でけいはんなITコミュニティ形成事業の「けいはんな・ITコミュニティー技術シーズ発表会」が開催されております。本シンポジウムに参加される方は事業のこのプログラムにも自由に出席できます. 

●主催 けいはんなWebSemantics研究会
●協賛 
電子情報通信学会「人工知能と知識処理研究会」
人工知能学会「セマンティックウェブとオントロジー研究会」


●TimeTable
10:30-10:40 ご挨拶
北村 泰彦 教授 (関西学院大学理工学部)
  -------- 講演 --------
10:40-11:20 角 康之 助教授 (京都大学情報学研究科/ATRメディア情報科学研究所)
「ユビキタス・センサによる体験記録と解釈:実世界インタラクションのセマンティクスに向けて」
概要  我々の研究グループは、2002年から体験キャプチャシステムと称して、複数の人のインタラクションを協調的に記録する方法論の開発を進めてきた。そこでは、人のインタラクションに関するデータを大量に蓄積し、それに緩い構造を与えたインタラクション・コーパスの構築を提案した。本講演では、インタラクションの意味解釈を目指す試みと、その応用システムとして、ハイライトシーンの自動検出、ビデオサマリ、体験を演出するガイドロボットの試作等を紹介する
11:20-12:00 招待講演
上田 博唯 専攻研究員 (情報通信研究機構 けいはんな情報通信融合研究センター)
「NICTユビキタスホームにおけるコンテクストアウェア・サービスの研究」
概要  NICTゆかりプロジェクトでは、大量の各種センサや家電品がネットワークで統合され、これに複数のネットワークロボットをも加えた実験住宅(ユビキタスホームと呼ぶ)を構築し、これを用いてコンテクストアウェアなサービス提供の研究開発を進めている。また、この住宅では一般市民の家族による長期生活実証実験をリアルタイムに実施して、その評価のフィードバックによる研究の促進も図っている。本講演では、この研究のコンセプトと具体的な枠組、これまでの成果等について概説する。
12:00-13:15 昼休み
13:15-13:55 招待講演
西田 豊明 教授 (京都大学大学院情報学研究科)
「会話量子化によるインタラクションとコンテンツの緩やかな関連づけ」
概要  会話量子化は,連続した会話の流れを,最小の談話的なまとまりをもつ「会話の粒」の離散的な流れとして近似し,集積・再構成して,別の会話の場で活用するための手法である.会話量子化のアプローチを有効に機能させるためには,会話のインタラクションとしての側面とコンテンツとしての側面を緩やかに関連付けることによって,会話的なインタラクションにおいて発生する意味を捉えたり,生成できたりしなければならない.本講演では,この方向に向けてのいくつかの試みを紹介する
13:55-14:35 柏谷 篤 研究部長 (NECインターネットシステム研究所)
「ユビキタス環境連携のための情報インタフェース/センシング」
概要  機器やデバイスが小型化し,いつでも,どこでもコンピュータを利用できるユビキタス環境では,コンピュータと実世界が連携する新たなサービスを実現できる.本講演では,ユビキタス環境が進展してコンピュータ・実世界連携に進化していくロードマップを示す.次に,ロードマップの途中過程に位置づけられる具体的研究活動として携帯電話カメラで広視野/超高精細画像を撮影できる超解像モザイキング,人やモノの位置を高精度検知するアクティブRF-ID検知などを紹介する
14:35-14:45 Coffee Break
14:45-15:25 岡留 剛グループリーダ (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
「実世界のモノとコトの把握:センサネットワークを利用した意味処理技術」
概要  将来のセンサネットワーク環境を想定し,実環境にあるモノが何者であるか,あるいは環境で起こるできゴトがなんであるかを自然言語の語彙で表現することを目標とし,モノに添付されたセンサノードが発するデータから,オントロジカルな実世界知識を用いて推論する意味処理技術の研究開発を行なっているプロジェクトを紹介する
15:30-18:20 見学(NICT, ATR, NTT) 
18:30-20:00 懇親会