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特別講演
「IT世間の誕生」
~日本のケータイ事情から~

正高 信男(NTTリサーチプロフェッサ/京都大学霊長類研究所教授)

 上記のテーマの下に天野成昭,小林哲生研究員と共に質問紙調査を行った.質問紙作成に先立ち,フィンランドへ出張し,情報収集を実施した.彼の地の統計局の調査内容を入手し,同時にケータイの使用実態を観察した.それらをもとに,日本のケータイ使用の特徴が浮き彫りになり,欧米のデータと量的に比較可能となるような質問紙の作成を試みた.
 この質問紙にもとづく調査を2005年の夏から秋にかけて,1000人を超える10代から60代までの男女に実施・集計した.その結果の概要について講演で触れる予定である.詳細については,次年度も作業を行わねばならないが,日本に独自の特徴であり,かつ欧米にはほとんど見られないものとして,例えばケータイメールの頻繁な使用のあることが明らかとなった.  日本において若年層を中心に急速に普及しつつある,モバイルコミュニケーションには,伝達機能においてかつてのテレコミュニケーションシステムには余り顕著でなかった特徴が見られることがわかった.