メディアの科学

イントネーションを分析、合成、変換

~音声基本周波数パターンの確率モデル~

概要

線形予測分析(LPC)は近代式の音声分析合成系を誕生させ、携帯電話という新たなコミュニケーション手段と統計的音声情報処理という研究パラダイムをもたらしました。LPCは、言語情報に関係する音韻的特徴の分析合成系を実現するものであったのに対し、本研究は、非言語情報に関係する韻律的特徴の分析合成系の実現するものです。LPCでは声道の物理モデルによる音声信号生成過程を確率モデル化し、統計的手法により声道パラメータを推定する枠組を与えました。一方、本研究では甲状軟骨の物理モデルによる基本周波数パターン生成過程を確率モデル化し、統計的手法により韻律パラメータを推定する枠組を確立しました。現在、提案モデルを用いた音声合成手法や韻律の分析再合成手法を開発しています。

当日の様子

ポスター


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展示担当者

亀岡 弘和
亀岡 弘和
メディア情報研究部
金子 卓弘
金子 卓弘
メディア情報研究部