9つの眼で蛍光を測る

身近な物体の多くは、その表面において、光の反射に加え、蛍光という現象が生じています。本発表は、異なる光学特性を持つ反射光と蛍光を同時に画像として記録した後、それぞれの光成分を分離し、正確に色を再現する研究です。これまで蛍光成分を計測するには、照明光源やカメラにおいて、それぞれ波長レベルで細かく制御/記録する必要がありました。提案法では、9台のカメラで、9つの波長帯域に相当する画像を同時に取得するので、照明光源のみの制御で、蛍光成分の計測が容易に実現できます。この技術は文化財等のデジタルアーカイブや販売促進用コンテンツ作成、商品の真贋判定等への応用が期待されます。

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