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所長講演

離れていてもこころは君のそばにある
こころ豊かな社会を創るコミュニケーションの本質探求
NTT コミュニケーション科学基礎研究所
所長 山田 武士

概要

NTTコミュニケーション科学基礎研究所(CS研)は1991年7月4日に創立されてから、今年で30周年を迎えることとなりました。この30年間、コミュニケーションの本質を究め、こころまで伝わるコミュニケーションの実現をめざして、メディア処理や機械学習など、人間の能力に迫り凌駕するための革新技術の創出と、認知神経科学や脳科学など、人間への深い理解につながる基本原理の発見に取り組んできました。本講演では、このような取り組みのいくつかを紹介します。

関連文献

[1] 未来の電話を考える―遠隔コミュニケーションシステムt-Room, 平田圭二、NTT技術ジャーナル 2007.6.
https://www.ntt.co.jp/journal/0706/files/jn200706010.pdf
[2]あなたを・もっと・知りたくて──AIで人に迫り脳科学で人を究める, 山田武士、NTT技術ジャーナル 2020.9.
https://journal.ntt.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/JN202009012.pdf
[3] “近くにいる”を伝送できる公衆端末「公衆触覚伝話」を体験、隔月刊行 ふるえ, Vol.26, 2019 DEC.
http://furue.ilab.ntt.co.jp/book/201912/contents3.html
[4] 乳児期における社会的学習: 誰からどのように学ぶのか, 奥村 優子, 東京大学出版会, 2020.
[5] 世界で初めて複雑なデータを無限の柔軟度で分類できる機械学習技術を実現
~ヒトの脳のように自律的に適応する柔軟なAIの実現に向けて前進~
https://www.ntt.co.jp/news2020/2012/201207a.html
[6] Attractiveness in the Eyes: A Possibility of Positive Loop between Transient Pupil Constriction and Facial Attraction, Liao, H.-I., Kashino, M., & Shimojo, S., Journal of Cognitive Neuroscience, 33 (2), pp. 315-340. (2021).
[7] エッジコンピューティング環境を想定した非同期分散型深層学習の実現
~大量のデータを多サーバーに分散蓄積したままでも、モデル学習を可能にする技術~
https://www.ntt.co.jp/news2020/2008/200824a.html
[8] 裸眼では2D映像がクリアに見える3D映像生成技術を開発
https://www.ntt.co.jp/news2017/1705/170529a.html

講演動画
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講演者紹介
山田 武士
NTT コミュニケーション科学基礎研究所
所長 山田 武士

1988年東京大学理学部数学科卒、2003年京都大学にて博士号(情報学)を取得。1988年NTT入社、横須賀の情報通信処理研究所にて、当時のAI研究を担っていた知能処理研究部に配属。以来、組合せ最適化・データマイニング・機械学習などの研究に従事。1991年に京阪奈に創立された、コミュニケーション科学基礎研所の創立当初のメンバ。同研究所にて、機械学習グループのリーダ、研究部長などを経て、2017年9月より現職。
1996-1997年、英国コベントリー大学客員研究員。
電子情報通信学会フェロー。