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所長講演

概要
NTT CS研オープンハウス×未来想論2009のテーマは「人間を知り,情報の本質に迫るコミュニケーション科学」です.このテーマには,技術がますます高度化・複雑化しつつある現代にこそ,人にとって何が本当に役立ち,意味があるのかを見極めることが必要であり,そのためには人間そのものをもっと知り,情報の何がどう本質的に関わるかを見極めることが重要だ,という思いが込められています.
生命の長い進化の末に今いる人間は,豊富な感覚,優れた知能を持っていますが,最近の情報環境がいくら高度になったと言っても,人間を十分に活かしているとはまだまだ言えません.またそのことが,逆に人間と技術の間に不調和を生むことにもつながっています.CS研がめざす環境知能の世界では,人間と環境が相互作用しながら共進化していくことが重要だと考えています.そこでは,人間をよく知り,人間の特性をうまく情報環境によって引き出し,活かすことで,新しい可能性を広げつつも,人と技術が調和する未来像を描いています.その鍵を握るのが,人間の身体感覚を活かすことと,時空間を自在に越えること,すなわち「時空感」です.講演では,時空感の発想に,人と人とのコミュニケーション,サイバー世界との関わり,膨大な情報・知識の駆使などを絡めながら「未来八景」と称して,情報環境が果たすべき未来の役割を,八つの観点で考えてみようと思います.CS研の研究も含めて,果たしてどの景にはどんな技術が求められるのか,皆さんも一緒に思いを巡らせてみませんか.
生命の長い進化の末に今いる人間は,豊富な感覚,優れた知能を持っていますが,最近の情報環境がいくら高度になったと言っても,人間を十分に活かしているとはまだまだ言えません.またそのことが,逆に人間と技術の間に不調和を生むことにもつながっています.CS研がめざす環境知能の世界では,人間と環境が相互作用しながら共進化していくことが重要だと考えています.そこでは,人間をよく知り,人間の特性をうまく情報環境によって引き出し,活かすことで,新しい可能性を広げつつも,人と技術が調和する未来像を描いています.その鍵を握るのが,人間の身体感覚を活かすことと,時空間を自在に越えること,すなわち「時空感」です.講演では,時空感の発想に,人と人とのコミュニケーション,サイバー世界との関わり,膨大な情報・知識の駆使などを絡めながら「未来八景」と称して,情報環境が果たすべき未来の役割を,八つの観点で考えてみようと思います.CS研の研究も含めて,果たしてどの景にはどんな技術が求められるのか,皆さんも一緒に思いを巡らせてみませんか.
講演アーカイブ
下記より本講演の動画をご覧頂けます.
講演資料(PDF)


登壇者プロフィール

外村 佳伸
NTT コミュニケーション科学基礎研究所 所長

1981年京都大学大学院修士課程修了.同年日本電信電話公社(現NTT)入社.以来,主に画像・映像を中心とした情報処理,インタラクティブ・インタフェース,ブロードバンドコンテンツサービスに関する研究開発に従事.1987~1988年米国MITメディア研究所客員研究員.2006年より現職.博士(情報学).
NTT コミュニケーション科学基礎研究所 所長

1981年京都大学大学院修士課程修了.同年日本電信電話公社(現NTT)入社.以来,主に画像・映像を中心とした情報処理,インタラクティブ・インタフェース,ブロードバンドコンテンツサービスに関する研究開発に従事.1987~1988年米国MITメディア研究所客員研究員.2006年より現職.博士(情報学).