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未来想論

6/5 15:30-16:45 未来想論 QoLを支える次世代インタフェース ―ニーズとシーズを無理なくマッチさせる社会に向けて―

概要

人間と世界を取り結ぶ新しいヒューマンインタフェース技術は,近年,人間科学研究から新しい情報提示手法が提案されるなど,新たな学術領域への広がりを見せています.一方で,来たるべき超高齢化社会に向けて,ヒューマンインタフェース技術による生活の質の向上,福祉 関連技術への展開に関する期待は大きくなっています.本パネルではこのような技術革新が未来の社会にどのような恩恵を与えうるのか,あらゆる人の生活の中に浸透させるにはどうすればよいか,ニーズとシーズを無理なくマッチさせることができるのかについて議論します.


登壇者プロフィール

椎尾 一郎
椎尾一郎(パネリスト)
お茶の水女子大学 理学部 教授

1979年名古屋大学理学部物理学科卒業.1984年東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了.日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所に入社.マルチメディアシステム,オフィスシステムなどのユーザインタフェースの研究に従事.1997年玉川大学工学部をへて2005年より現職.実世界指向インタフェース,ユビキタスコンピューティングを中心に研究.工学博士.
伊藤 英一
伊藤英一(パネリスト)
長野大学 社会福祉学部 教授

1983年愛知工業大学電子工学科卒.早稲田大学大学院理工学研究科 特別研修生,富山県高志リハビリテーション病院研究員,神奈川県 総合リハビリテーションセンター主任研究員を経て,2002年長野大 学社会福祉学部助教授.現在,教授.博士(政策・メディア) 1998-99年米スタンフォード大学言語情報研究センター訪問研究員. 2007-08年米ハワイ大学教育学部教育工学専攻訪問研究員.
渡邊 淳司
渡邊淳司(パネリスト)
人間情報研究部 客員研究員/日本学術振興会 特別研究員

2000年 東京大学工学部計数工学科卒,2005年 同大大学院情報理工学系研究科修了(情報理工学博士).人間の知覚メカニズム・インタフェース工学の研究を行うとともに,メディア芸術の分野にも携わり,人間の感覚と環境との関係性を理論と芸術的応用の両面から研究している.近年は,SIGGRAPHを初めとする学会活動だけでなく,文化庁メディア芸術祭,Ars Electronica等の芸術祭においても数多くの展示を行う.
雨宮 智浩
雨宮智浩(オーガナイザ)
人間情報研究部

2002年 東京大学 工学部機械情報工学科卒業,2004年 同大学大学院 情報理工学系研究科修士課程修了,同年 日本電信電話株式会社入社. 現在,NTT コミュニケーション科学基礎研究所にて人間の知覚特性や 錯覚を利用したウェアラブルインタフェース,力触覚インタフェース, 障がい者支援の研究に従事.2008年 大阪大学より博士(情報科学)学位取得. Laval Virtual Grand Prix (2007年)等受賞.