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研究講演

6/5 13:40-14:10 研究講演 質感を生み出す脳のメカニズム ―感性情報の理解と制御に向けて― 本吉勇(人間情報研究部)

概要

映像の配信・表示技術が大きく進展するなかで,いま「質感」が注目を集めています.そもそも人間はどうやって質感を知覚しているのでしょうか? NTT CS研では,MITと共同で,人間の脳が表面の映像から光沢感や透明感を推定す る仕組みについて研究を進めてきました.その結果,脳は映像のなかの意外と単純な特徴を利用して質感を判定していることがわかってきました.本講演では,この発見の背景となる映像の統計学や錯視についてお話するとともに,簡単な計算だけで映像のもつ感性情報を取り出したり,逆にコントロールする技術をご紹介します.

講演アーカイブ

下記より本講演の動画をご覧頂けます. 講演資料(Flash)
質感を生み出す脳のメカニズム (全編再生)
28分10秒
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プロローグ
9分31秒
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光沢感の手がかりとなる画像の特徴とは
12分01秒
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映像の操作で透明感や金属感を操る
4分50秒
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まとめ
1分55秒
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登壇者プロフィール

本吉 勇
本吉 勇
人間情報研究部

NTT コミュニケーション科学基礎研究所主任研究員.1999年に東北大学大学院文学研究科を修了.文学博士.1999年にNTT コミュニケーション科学基礎研究所リサーチ・アソシエイト,その後,日本学術振興会特別研究員,マッギル大学医学部眼科学科客員研究員などを経て現職.2006年より東京工業大学大学院総合理工学研究科連携准教授.2007年に日本心理学会国際賞.専門は心理学,特に人間の視覚.