新型コロナウィルスと共存するwithコロナ時代に入り、ICT環境の整備も伴って テレワークやオンライン会議、遠隔授業が当たり前になりました。また、昨今報道が絶えない対話型AIをはじめとするIC T技術の急速な発展や社会情勢の劇的な変化は、多様な人々の価値観や社会活動の在り方を大きく転換すると同時に、ますますこの先の未来が読みにくいVUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)の状況をもたらしています。
私どもNTTコミュニケーション科学基礎研究所は、設立当初から、人と人、人と機械との間の「こころまで伝わるコミュニケーション」の実現をめざし、人を深く理解する科学の追求と、人の能力に迫り凌駕する技術の創出を両輪として研究を進めて参り ました。人同士のコミュニケーションや、人と機械とのコミュニケーションの形態が 大きく変化する中で、お互いの理解を深め、感動や意図を共有し、心のふれあいを実現するという理念に基づき、時代を先取りした基礎研究に取り組んでおります。
新型コロナウィルス感染症対策のため、当研究所のオープンハウスは2020年以降オンラインで開催してきましたが、今年の「オープンハウス2023」は、大阪京橋にあるNT T西日本が運営するオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」にて、4年ぶりにオンサイトにて開催いたします。メディア処理、データと機械学習(AI)、人間科学、脳科学および、基礎数学に関する最新の研究成果について、研究講演、展示、体験型デモ等を通じてわかりやすくご紹介いたします。
時代とともに変化する生活様式を見据え、誰もが輝ける世界をデザインするために、みなさまと直接ふれあい、活発な議論と交流の場となることを祈念しております。 所員一同、多数のみなさまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
所長 納谷 太
