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Environment Generated Content Project




プロジェクト概要
小型のセンサを屋内のいろいろなモノや家具に添付することによって、モノに起こる様々なイベントや現象を観察することができるようになってきました。
本プロジェクトは、ユビキタスセンサを用いて自動的にそれらのすべての現象を保存し、さらにそれらを自動的にコンテンツに変換してユーザに提供することを目的にしています。
このように環境から得られた情報を基に生成されたコンテンツを環境生成コンテンツ(Environment-Generated Content: EGC)と呼んでいます。単なる数値の羅列であるセンサデータをコンテンツとして表現することで、ユーザに親しみやすい環境データの提供を目指します。
生成されたコンテンツは、生活の向上、セキュリティ、記憶の補助、コミュニケーションの媒体など様々な目的・用途のために利用されます。
コンテンツは、センサーデータ処理によって得られるイベントやその統計情報などから自動的に作成され、それらのコンテンツのことをエピソードと呼んでいます。
環境生成コンテンツを提供するシステムは、エピソードの閲覧、検索、エピソードへの注釈、エピソード同士の関連付けなどを実現する機能をもちます。

センサ 実験環境 EGC提供システムのコンセプト
モノブログ
モノブログシステム(Object-Blog System)はEGCを提供するサービスの一つです。
このプロジェクトでは、加速度センサや温度センサなど備える無線センサノードが様々な日用品(モノ)に添付されている屋内環境を想定しています。
このシステムでは、モノは、センサから得られた自身に起こったイベントや自身の使われ方に関するエントリを自動的に作成してWeblogに投稿します。

エントリの例1 エントリの例2
見てみよう
以下のリンクは、本プロジェクトの実験環境にインストールされているモノブログへのリンクです。 実験環境にある、カップ、ドア、スリッパ、CD、如雨露などのさまざまなモノが、自動的にそれらの経験・体験をエントリとしてブログに書き込んでいます。
URL: http://www.digitalcity.gr.jp/object-blog-jp
(English version: http://www.digitalcity.gr.jp/object-blog)
Instraction movie
関連文献
  1. T. Maekawa, Y. Yanagisawa, Y. Kishino, K. Kamei, Y. Sakurai, and T. Okadome: Object-Blog System for Environment-Generated Content, IEEE Pervasive Computing, Vol. 7, No. 4, pp. 20-27 (Oct.-Dec. 2008). [Impact Factor(2008): 2.615]
  2. T. Maekawa, Y. Yanagisawa, and T. Okadome: Weblog to which Daily Objects Post Entries in Sensor Networked Environment, Int'l Conference on Ubiquitous Computing (UbiComp 2007), demo session (Sept. 2007).
  3. T. Maekawa, Y. Yanagisawa, and T. Okadome: Towards Environment Generated Media: Object-participation-type Weblog in Home Sensor Network, Proc. of International World Wide Web Conference (WWW 2007), Poster paper, pp. 1267-1268 (May 2007). [pdf]
Contact
前川卓也
NTT コミュニケーション科学基礎研究所
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