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なぜ聞き取りにくいのか? ~脳の違いを見つける聴覚検査~
聴力検査では「正常」であっても,妨害音下での音の聞き取りが困難な人がしばしばいます.既存の典型的な聴覚検査が,聴覚末梢(いわゆる「耳」)の機能を測定するのに対し,私たちは,脳幹を含む聴覚の機能を多角的に検査しました.その結果,「高齢者(60歳代~)」や「自閉症スペクトラム障害(社会性やコミュニケーション能力に困難を生じる先天的な脳機能障害の一種)患者」では,詳細時間構造に対する感度が顕著に低いことがわかりました.この発見により,聞き取りにくさの原因の解明につながるばかりでなく,聴覚検査で「脳の個人差」を評価することもできるようになるかもしれません.

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