余計なものは見ないようにする脳の仕組み (2002)

人間の眼は絶えず細かく動いています。この微小眼球運動による画像のぶれを補正するために、全体的な動きの知覚を抑える仕組みがはたらいていることを解明しました。物体の色を正しく知覚するために人間の視覚系は照明の色の影響を補正しています。その色の恒常性のメカニズムの詳細なモデルを提案しました。さらに、特殊な照明下でさまざまな物体を観察することで、物体の材質感を認識するために照明環境の構造がどのように利用されているのかを明らかにしました。