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光と音のずれを自動修正 (2003)

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0.2秒程度の光と音の時間ずれをしばらく体験し続けた後では、そのずれの方向に視聴覚の同時を感じる時間範囲が広がるという錯覚を発見しました。光と音では物理空間での伝達速度が異なりますし、視覚と聴覚では感覚処理にかかる時間が異なります。そういう難しい状況で光と音の同時性を最適に判断するために、人間の脳は、環境内で体験される視聴覚のずれに基づいて同時と感じる範囲を自動修正しているのです。