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対数圧伸PCMの歪みのない圧縮符号化の国際標準 (2009)

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ひかり電話を初めとするIP電話で使われている対数圧伸PCM信号(64 kbit/s) を歪みなく圧縮できる符号化技術を他機関とも協力してITU-Tの技術コンテストに応募しました。評価試験の結果、提案方式が最高性能であると認められ、G.711.0標準規格として制定されました。この規格はNTT研究所で培われてきた線形予測符号化を基本とし、線形に伸張した領域での線形予測、予測係数の適応量子化、可変長符号化の拡張、適応化などの新たに考案された要素技術を含み、携帯電話の1/20程度の非常に少ない処理で、平均50%の情報圧縮を実現できます。このため、構内電話も含むIP電話全般の通信、録音などの用途への展開が期待されています。