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テーマ展示

概要
汎用のビデオコミュニケーションシステムを実現するためには,ユーザの要求に応じて自由に機能を組み合わせていけること,システム規模が大きくなっても効率が低下しないこと,遠隔協調作業に必要なアウェアネスを複合的に維持していることが重要であり,その取り組みの成果を披露します.
本テーマ展示では, という3項目について,ご紹介します.
本テーマ展示では, という3項目について,ご紹介します.
関連ウェブサイト
関連ムービー
展示紹介ムービー
個別展示
汎用の ミドルウェア 三代目 - 時間と空間の再構成が可能な環境を創る -
どんな研究?
ビデオコミュニケーションシステムを具現化する構成部品をデザインし,造り上げる研究です.汎用のハードウェアと我々の柔軟なソフトウェアとを組み合わせることで,新しいコミュニケーション空間を実現します.
どこが凄い?
時間と空間を取捨選択し,それらをコミュニケーション環境中に展開し再構成する機能を持つソフトウェアにより,離れた場所や過去のある時と同一の空間に居るといった通常不可能な体験を提供します.
もたらされる変革
遠く離れた所に行きたい,時間を旅したい,「あの人」に会いたい,もっと多くの色々な人と話をしたい,といった人間の根源的欲求を満たすコミュニケーション環境の実現に向けて,研究をすすめています.
関連文献
- Hirata, Harada, Takada, Aoyagi, Shirai, Yamashita, Kaji, Yamato, Nakazawa, “t-Room: Next Generation Video Communication System”, IEEE World Telecommunications Congress 2008 (WTC '08).
- 平田, 原田, 高田, 青柳, 白井, 山下, 大和, 梶, “遠隔ビデオコミュニケーションシステムのための仮想共有面の実装方式”, 情報処理学会グループウェアとネットワークサービスワークショップ2007 (GNWS 2007).
個別展示紹介ムービー
どこからも どこでも聞こえる HiFi音 - スクリーン上に音響イメージを再現するスピーカ-
どんな研究?
テレビ電話/会議等のビデオ再生において,よりリアルな同室感をつくり出す音響環境を実現するための研究です.このスピーカ・システムでは,画面の中から実際に音が鳴っているかのように感じさせることができます.
どこが凄い?
大きさや角度を調整した音声反射板をスピーカに設置し,物理的に音波の指向特性を制御します.そのため,聴取者の人数や位置に依存せずに,任意の場所から音が鳴っているかのように知覚させることができます.
もたらされる変革
画面上の異なる人物の口からそれぞれの声が出ているよう感じさせることで,より自然なテレビ会議が実現できます.同様に,それぞれの楽器から本当に音が聞こえてくるような映像コンテンツの作成も可能になります.
関連文献
- Gabriel Pablo Nava, Keiji Hirata, Masato Miyoshi, Yasunori Harada, "A Loudspeaker-Embedded Design for an Immersive Videoconferencing System with Large Screens“, Proc. Int. Symp. Universal Communication (ISUC) 2008, pp.261-267, 2008. [ Webpage ]
個別展示紹介ムービー
ありがたや 離れていても 同室感 -ユーザの座席配置が遠隔協調作業に及ぼす影響について-
どんな研究?
遠隔地の人を投影するディスプレイの配置場所(遠隔地間の座席配置)を変えると,遠隔コミュニケーションのパターンが変わります.
どこが凄い?
t-Roomでは座席配置を変えるだけで遠隔コミュニケーションにおける対話パターンや議論の合意度を操作することができます.
もたらされる変革
新規にビデオ会議システムを設置する際に,設置目的(会議目的)に合致したディスプレイ配置に関する設計指針を与えることができる.
関連文献
- Naomi Yamashita, Keiji Hirata, Shigemi Aoyagi, Hideaki Kuzuoka, Yasunori Harada, “Impact of Seating Positions on Group Video Communication,“ Proceedings of ACM Conference on Computer-Supported Collaborative Work (CSCW’08), pp.177-186, 2008. [ Webpage ]