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テーマ展示

場とコミュニケーション A-4 センサネットワークが見せる世界の様相 ―実世界セマンティクス環境の研究―

概要

この実世界には情報化されていない様々な「モノ」と「デキゴト」が存在します.ここではこれまで研究プロジェクト(s-room)を発展させ、稠密に配置した加速度センサや照度センサなど様々なセンサとセンサネットワークを用いて、実世界を情報化,さらには人に分かりやすい方法で「見える化」をし,実世界情報のコンテンツ化とそれを用いた応用の研究を行っています.
本テーマ展示では, という3項目について,ご紹介します.

展示紹介ムービー

センサネットワークが見せる世界の様相
―実世界セマンティクス環境の研究―
1分45秒
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個別展示

無数にあるモノとデキゴトを収集する方法 -稠密に配置されたセンサノードからの効率的情報収集技術-

どんな研究?

実世界の正確なセンシングのためには,狭い部屋の中であっても,机,椅子,扉,窓,引出,ペン,クリップなどさまざまなものに,たくさんのセンサを設置する必要があり,そのためのデータ収集手法を研究しています.

どこが凄い?

密集してセンサノードが配置されたネットワークでは,無線通信が衝突しやすく,効率的な通信のための様々な手法が研究されています.本研究では階層的クラスタリングという新しいアプローチでこの課題を解決します.

もたらされる変革

高密度なセンサネットワークから効率的にデータを収集できるようになるため,たくさんのセンサがある環境で,実世界の状況を高精細に‘見える化’し,今までにない精度での状況把握などが可能になります.

関連文献

  • Y. Kishino, Y. Sakurai, K. Kamei, Y. Yanagisawa, T. Maekawa, and T. Okadome, ”Data Gathering in High-Density Wireless Sensor Networks using Hierarchical Clustering,” IEEE ISWCS, pp. 547-551, 2008.
  • Y. Kishino, Y. Sakurai, K. Kamei, Y. Yanagisawa, T. Maekawa, and T. Okadome, “Hierarchical Clustering for Efficient Data Gathering in High-Density Sensor Networks,” PERVASIVE 2009, LBR paper, 2009.

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無数にあるモノとデキゴトを収集する方法 ―稠密に配置されたセンサノードからの効率的情報収集技術―
無数にあるモノとデキゴトを収集する方法
―稠密に配置されたセンサノードからの効率的情報収集技術―
5分3秒
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このデキゴトはどのように見えている? -センサデータ解釈のための実世界知識構築技術 -

どんな研究?

センサにより様々なデキゴトを検出するためには,どのようなデキゴトをどのように検出するのかという「知識」が必要となります.実際にセンサを配置した環境でデキゴトを観測しながら,段階的に知識を構築する方法を研究しています.

どこが凄い?

生活環境内のモノに取り付け可能な小型センサを開発し,研究所内で起きる様々なデキゴトの観察データを蓄積し続けています.この大量の実データに含まれる様々なデキゴトの組み合わせを対象に,実世界の知識を構築する枠組みを確立しました.

もたらされる変革

センサ環境は高密度化・低消費電力化に向かうトレンドがあり,個々のセンサの機能や配置方法は今後も変化し続けます.段階的な知識構築技術を確立することで,センサの高度化による変化に追随しながら,デキゴトの言語化・可視化を実現します.

関連文献

  • K. Kamei, et al. “A Labeling Tool for a Sensor Networked Environment with a Real-world Knowledge Construction Model,” UbiComp 2008 Adjunct Proceedings, pp. 12-13, 2008. [ PDF ]
  • 亀井 他, “センサデータ解釈のための拡張可能な知識構築手法,” 情報処理学会研究報告(ユビキタスコンピューティング研究会 2008-UBI-18), pp. 47-54, 2008. [ Webpage ]

個別展示紹介ムービー

このデキゴトはどのように見えている? ―センサデータ解釈のための実世界知識構築技術―
このデキゴトはどのように見えている?
―センサデータ解釈のための実世界知識構築技術―
4分39秒
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センサで分かる人の日常行動 -身体に装着した多種のセンサを用いた日常生活行動認識-

どんな研究?

日常生活において,腕に取り付けたカメラやマイクや加速度計などの様々なセンサにより,人間が何をしているかを認識する研究です.行動を認識することで,その行動に応じたサービスの提供や人の行動の記録などができるようになります.

どこが凄い?

手首に装着したカメラにより行動に使われるモノの利用情報を取得することで,身体に装着したセンサのみでは検知が困難だったモノを使った複雑な行動(例えば,薬を飲む,コーヒーを作る,お茶を入れるなど)を検知できるようになりました.

もたらされる変革

手首に装着した一つのセンサデバイスだけで,ユーザの行動認識ができるようになりました.これにより,ユーザの行動に応じたサービスの提供やユーザの生活の記録(ライフログ)などが低コストで行えるようになります.

関連文献

  • T. Okadome,, Y. Kishino, T. Maekawa, K. Kamei, Y. Yanagisawa, and Y. Sakurai: Real-time creation of web content about physical objects and events using sensor network, Ubiquitous Computing and Communication Journal, Special Issue on Ubiquitous Sensor Networks (Oct. 2007). [ PDF ]
  • T. Maekawa, Y. Yanagisawa, Y. Kishino, K. Kamei, Y. Sakurai, and T. Okadome: Object-Blog System for Environment-Generated Content, IEEE Pervasive Computing, Vol. 7, No. 4, pp. 20-27 (Oct.-Dec. 2008).

個別展示紹介ムービー

センサで分かる人の日常行動 ―身体に装着した多種のセンサを用いた日常生活行動認識―
センサで分かる人の日常行動
―身体に装着した多種のセンサを用いた日常生活行動認識―
4分35秒
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関連ウェブサイト

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