研究展示

コミュニケーションと計算の科学

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新たな秘密がこれまでの秘密を脅かす

「量子情報を用いた秘密分散」の脆弱性の検証

どんな研究

秘密情報を安全に保管する方法として「量子情報を用いた秘密分散」が提案されていますが、その安全性を確認するには、量子状態の推定可能性を解明することが不可欠です。この展示では、未知の量子状態が増えれば増えるほど、全状態を推定できるようになるという現象の解析結果を紹介します。

どこが凄い

上記の現象が起こる必要十分条件を世界で初めて示し、その現象を引き起こす実装可能な推定方法を発見しました。この結果は、量子状態の推定可能性の解明に大きく貢献し、同時に、「量子情報を用いた秘密分散」の決定的な脆弱性を顕在化させました。

めざす未来

量子状態の推定可能性の解明は、量子情報を用いた未来の様々な情報処理技術の実現に貢献します。これらが実現することで、飛躍的に安全な情報処理が可能となります。また、今の技術では原理的に実現できない機能を持った情報処理が可能となることも期待されています。

関連文献

  • [1] S. Akibue, G. Kato, “Bipartite discrimination of independently prepared quantum states as a counterexample to a parallel repetition conjecture,” Physical Review A, Vol. 97, No. 10, 042309, 2018.

ポスター

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当日の様子

連絡先

秋笛 清石(Seiseki Akibue) メディア情報研究部 情報基礎理論研究グループ
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