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会話の状況を正しく読み解きますマルチモーダル情報を用いた日常会話の状況認識 ![]() |
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どんな研究 |
対話システムが日常場面で人々と自然に会話するためには、そこで起きている会話の性質や、会話参加者の関係といった対話の状況を正しく理解できる必要があります。本研究では、日常場面における状況ごとの対話の分析手法と、対話の状況をマルチモーダル情報から推定する技術を開発しました。 |
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どこが凄い |
私たちの日常会話が対話の目的や対話中の話し方に関する7つの要素で説明できることを明らかにし、各要素の強さを会話内容から自動で測定する手法を構築しました。また、対話場所や対話参加者の関係といった日常会話の状況を音声・画像・言語情報を用いて認識する手法を初めて提案しました。 |
めざす未来 |
近年、対話システムの応答の自然性は飛躍的に向上しました。ここにマルチモーダル情報処理を統合することで、状況に合わせた社会的な会話も可能になると期待されます。本技術を発展させ、日常生活の中で私たちが対話システムと会話することが当たり前になる未来の実現をめざします。 |

[1] Y. Chiba and R. Higashinaka, “Dialogue situation recognition for everyday conversation using multimodal information,” in Proc. INTERSPEECH, pp. 241-245, 2021.
[2] Y. Chiba and R. Higashinaka, “Analyzing variations of everyday Japanese conversations based on semantic labels of functional expressions,” ACM Transactions on Asian and Low-Resource Language Information Processing, Vol. 22, No. 2, pp. 1-26, 2022.
千葉 祐弥(Yuya Chiba)
協創情報研究部 実世界インタラクション研究グループ