研究展示
08 |
マグネシェイプ:磁気作動式ピンディスプレイ磁性ピンの非電気的制御による多様な形状表現 ![]() |
---|
どんな研究 |
動きのある立体形状の提示に用いられる形状変化ピンディスプレイは、ピンの作動にモータを使用すると配線や機械的構造が複雑化しやすく、構築は決して容易ではありません。そこで、磁性材料上に磁場パタンを書き込む技術を応用し、非電気的に動作する新しいピンディスプレイを実現しました。 |
---|---|
どこが凄い |
個々のピンはマグネットシート上に書き込まれた磁場パタンの磁力によって上下するため、非常に簡素な構成ながら、文字や記号など多様な立体形状提示が可能です。また構築コストも低いため、家庭や小規模オフィス、教育現場などにおける新たな情報提示技術として期待されます。 |
めざす未来 |
我々の日常生活は電子機器によって支えられていますが、発電による温室効果ガスの排出は無視できず、カーボンニュートラルの実現は人類にとって喫緊の課題です。これに対し、非電気的な情報インタフェースを探求することで多様かつ低環境負荷な情報環境の実現をめざします。 |

[1] K. Yasu, “MagneShape: a non-electrical pin-based shape-changing display,” in Proc. The 35th Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (UIST '22), 2022.
動画の公開は終了いたしました。
安 謙太郎(Kentaro Yasu)
人間情報研究部 感覚インターフェース研究グループ