研究展示
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マインドフルネス瞑想の注意制御の仕組み瞑想による注意対象外の視覚刺激に対する抑制の低下 ![]() |
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どんな研究 |
私たちは、集中してタスクを行う際、視覚などから入ってくるタスクに無関係な感覚刺激を無意識的に抑制しています。この抑制には疲労が伴います。一方、マインドフルネス瞑想を実施するとこの抑制が低下すると考えられています。本研究では、この考えが正しいかを行動データで検証しました。 |
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どこが凄い |
タスクと無関係な妨害刺激に対する抑制の程度を評価する方法を考案しました。妨害刺激を抑制すると、その妨害刺激に対する好意度が低下するという妨害刺激の価値低減効果を活用した方法です。この方法を用いることで、30分の瞑想介入が妨害刺激に対する抑制を低下させることを示しました。 |
めざす未来 |
近年、瞑想がウェルビーイングに貢献することがわかってきています。本研究を活用することで、瞑想において重要な、感覚や感情を抑制しないことの生理・心理・神経メカニズムの解明に迫ることができます。そして、より効果的・効率的な瞑想実践法の開発に貢献することができます。 |

[1] M. Fujino, Y. Ueda, V. Inoue, Y. Ooishi, N. Kitagawa, M. Nomura, "Evidence of difference in emotion regulation between focused attention meditation and open monitoring meditation,"in Proc. Contemplative Science Symposium (Poster sessions), 2019.
動画の公開は終了いたしました。
藤野 正寛(Masahiro Fujino)
人間情報研究部 感覚共鳴研究グループ