研究展示
07 |
多様な翻訳候補から適切な翻訳文を選べます摂動を加えたkNN機械翻訳による様々な翻訳候補の生成 ![]() |
---|
どんな研究 |
機械翻訳が幅広い翻訳候補を出力できれば、その中から文脈やTPOに合わせた適切な文を人が選ぶことでより品質の高い翻訳を容易に実現できます。しかし、従来の技術では似通った翻訳候補しか出力されないという問題がありました。この展示では、より多様な翻訳候補を生成する技術を紹介します。 |
---|---|
どこが凄い |
大量の対訳データから入力に近い様々な文を自動で検索し、それらを参考に多様な翻訳候補を生成する手法を考案しました。従来手法は翻訳精度が低下する問題がありましたが、本手法では検索で得られた文を活用することで翻訳精度を保ったまま、大幅に多様性を向上することが可能になります。 |
めざす未来 |
本技術が進展すれば、TPOに合わせた翻訳や単語の誤りなどを人が簡単に修正できるようになり、編集の負担が大幅に軽減できます。また検索に使うデータを変えるだけで多くの状況に合わせた翻訳候補を出力できるようになり、様々なニーズに適した高精度な機械翻訳の実現が期待できます。 |

[1] 西田悠人, 森下睦, 上垣外英剛, 渡辺太郎, “摂動を加えたkNN機械翻訳による多様な翻訳候補の生成,” 言語処理学会第29回年次大会, 2023.
動画の公開は終了いたしました。
森下 睦(Makoto Morishita)
協創情報研究部 言語知能研究グループ