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その量子コンピュータ、ちゃんと動いていますか

量子回路分割を用いた量子計算の検証技術

その量子コンピュータ、ちゃんと動いていますか
どんな研究

より多くの量子ビットを持つ量子コンピュータの実現が進む一方で、量子ビットが増えると、ある量子ビットへの操作が他の量子ビットにエラーを引き起こし計算結果が正しくなくなる可能性が増します。本研究は、量子コンピュータの計算結果の正しさを検証する技術を提案します。

どこが凄い

従来の検証手法は、エラー訂正が可能なフルスペックの量子コンピュータを想定していました。しかし、エラー訂正技術は高コストなため、近未来に実現する量子コンピュータはエラー訂正ができません。我々の手法は、そのようなフルスペックではない量子コンピュータに適用可能な検証技術です。

めざす未来

近未来の量子コンピュータは維持に高度な技術が必要なため、個人での所有は困難です。そのため、クラウド化とエラー検知の両立が重要であり、計算結果の検証は特にこの両立に必須です。われわれの手法を発展させ、世界中どこでも量子コンピュータの恩恵を受けられる社会の実現をめざします。

その量子コンピュータ、ちゃんと動いていますか
関連文献

[1] Y. Takeuchi, Y. Takahashi, T. Morimae, S. Tani, “Divide-and-conquer verification method for noisy intermediate-scale quantum computation,” Quantum, Vol. 6, p. 758, 2022.

展示説明ムービー
ポスター
連絡先

竹内 勇貴(Yuki Takeuchi)

メディア情報研究部 情報基礎理論研究グループ

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