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データと学習の科学
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千客万来でも柔軟かつ快適に送客します

来場者の利便性と運行コストを考慮したシャトルバス運行

千客万来でも柔軟かつ快適に送客します
どんな研究

シャトルバスの運行計画は路線網と時刻表で決まりますが、運行会社のコストと乗客の利便性とを適切なバランスにすることは重要な課題です。本研究では、運行会社側と乗客側を合算した総コストが最小になるように、来場者の人数に合わせて路線網と時刻表を最適化する手法を開発しました。

どこが凄い

バス停の待ち行列の人数を、整数線形計画問題の定式化に取り入れました。このことで待ち人数から計算した待ち時間を最適化対象に容易に含めることが可能になり、さらに最適な路線網やバス車両の台数も自動的に決定できます。大規模イベントを想定した計算機実験で効果を確認しました。

めざす未来

大規模イベントが開催されると公共交通の需要が大きく変化しますが、本研究の技術によって需要予測に応じた最適な運行計画を決定できます。今後、利用状況の変化にも対応可能な技術へと発展させることで、柔軟で利便性の高い公共交通ネットワークを設計できる未来をめざします。

千客万来でも柔軟かつ快適に送客します
関連文献

[1] 清水仁,藤野昭典,澤田宏,上田修功.“大阪・関西万博2025 のシャトルバス交通シミュレーション,” 日本オペレーションズ・リサーチ学会 2023年春季研究発表会&シンポジウム2023

[2] 清水仁,藤野昭典,澤田宏,上田修功.“大規模イベントのためのシャトルバス路線網と時刻表の最適化,” 情処学会TOM論文誌(投稿中),情処学会 第142回数理モデル化と問題解決研究会(MPS)2023

展示説明ムービー
ポスター
連絡先

清水 仁(Hitoshi Shimizu)

協創情報研究部 知能創発環境研究グループ

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