人間科学では、従来から実験室という整った環境で比較的少数の人から取得した、精密で「深いデータ」を用いた検討が行われています。これに加えて、近年では、様々な社会的要請に答えるために、より日常生活に近い環境、様々な人から得られる「広いデータ」を用いて、人間の情報処理の仕組みを多面的に解明する試みが進められています。こうした検討を通して、これまでの方法論では考慮する必要がなかった新しい問題が明らかになってきました。本講演では、視覚能力を汎用機器で簡易的に楽しく計測する方法をご紹介しながら、視覚科学の新しい方向性についてご説明します。
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