コミュニケーションと計算の科学

研究展示 13

いつでもどこでもそれっぽくしゃべれます!

~スマホで音声リズムを英語母語話者っぽく変換~

どんな研究

これまで我々は、音声の発話リズムを変換する技術“それっぽくしゃべります”を提案し、知覚実験や脳機能計測実験によりその有効性を示してきました。この展示では、スマホを使って、日本語母語話者が発話した音声を英語母語話者っぽい発話リズムに変換する技術を紹介します。

どこが凄い

日本語母語話者および英語母語話者が発話した大量の英語音声から機械学習することで、日本語母語話者の発話リズムを英語母語話者のそれに変換するシステムを構築しました。スマホに向かって発話した任意文章音声の発話リズムをその場で英語母語話者っぽく変換できます。

めざす未来

日本語母語話者が発話した英語音声は、ネイティブに伝わりにくいことがよくあります。この技術を応用して、ネイティブに聞き取りやすい英語音声に変換することで、日本語母語話者の英語での音声コミュニケーションを支援できると期待されます。

関連文献

  • [1] S. Hiroya, T. Mochida, “Phase equalization-based autoregressive model of speech signals,” in Proc. Interspeech, pp. 42-45, 2010.
    [2] S. Hiroya, “Non-negative temporal decomposition of speech parameters by multiplicative update rules,” IEEE Trans. Audio, Speech, and Lang. Process., Vol. 21, No. 10, pp. 2108-2117, 2013.
    [3] 廣谷定男, “非負値時空間分解法と機械学習を用いた任意音声の発話リズム変換,” 日本音響学会秋季研究発表会講演論文集, pp. 423-424, 2017.

ポスター

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当日の様子

展示代表者

廣谷 定男
廣谷 定男
人間情報研究部