コミュニケーションと計算の科学

研究展示 12

物知りロボットとおしゃべりしながら賢くなろう

~複数ロボット対話制御に基づく雑談と質問応答の融合~

どんな研究

ユーザの対話への興味を引き出しながら知識を伝える対話システムを世界で初めて実現しました。従来は別々に作られていた、質問応答などの知識を伝える機能と、雑談を行う機能とを融合することで、質問応答と雑談を違和感なく相互に行き来できる対話を実現しています。

どこが凄い

従来の雑談用の発話知識は話題の多様さ重視のため、質問応答用の知識に比べ詳細さが不足していました。本研究では複数ロボットの連携により雑談の話題を自然に制約することで、一定の詳細さを維持した雑談知識での対話を可能にし、質問応答と雑談の融合を実現します。

めざす未来

ロボットがより身の回りに普及し社会に受け入れられていくには、ロボットとユーザが信頼関係を構築できることが重要です。私たちは、対話を通してユーザと信頼関係を構築し、ユーザを様々な側面からサポートするパートナーとしてのロボットの実現をめざしています。

関連文献

  • [1] H. Sugiyama, T. Meguro, Y. Yoshikawa, J. Yamato, “Avoiding breakdown of conversational dialogue through inter-robots coordination,” in Proc. International Conference on Autonomous Agents and Multiagent Systems (AAMAS-2018), 2018 (to appear).
    [2] 杉山弘晃, 水上雅博, 成松宏美, “複数ロボット協調による一問一答型雑談対話からの脱却”, 人工知能学会全国大会, 2018 (to appear).

ポスター

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当日の様子

展示代表者

杉山 弘晃
杉山 弘晃
協創情報研究部