現在のコンピュータでは不可能な超高速計算が量子コンピュータでは可能になると期待されており、様々な方式の量子コンピュータが提案されています。その中の一つであるゲート型量子コンピュータは、現在のコンピュータより計算能力が高いという理論的な証拠をもちます。しかし、その能力を現実的に引き出すのに十分な計算リソースをもつゲート型量子コンピュータの実現にはまだ多くの課題が存在します。この講演では、計算リソースを制限したとしても,ゲート型量子コンピュータの計算能力が高いことを示す我々の成果を紹介し、超高速計算の実現へのハードルが大きく下げられることを示します。