人間の科学

研究展示 29

平らなシートなのに凹凸感?!

~磁性シートに凹凸感を“書き込む”磁性触覚印刷技術~

どんな研究

従来の触覚提示技術は電気的に振動や力覚を提示するものが主でしたが、本研究では2枚の磁性ゴムシートのみでボコボコとした凹凸触覚の提示を行います。シート上の磁性パタンを編集可能にすることで、提示凹凸感を制御する手法を確立しました。

どこが凄い

磁性パタンの組み合わせによって凹凸感の強度や粒度が設計できるため、非常に簡素な構成ながら多様な触覚表現への応用が可能です。触れ合わせる箇所や対象を変えることで凹凸感の強度を変えたり、特定の対象のみに凹凸感を提示させたりといった表現もできます。

めざす未来

触覚提示には一切電源を必要とせず、また一度書き込まれた磁性パタンは長期間保持されるため、おもちゃや本、床や壁面へと、触覚コンテンツの幅を広げる展開が期待されます。触覚の表現領域、応用領域を広げ、より多くの方々に届けることができればと考えています。

関連文献

  • [1] K. Yasu. “Magnetic Plotter: A Macrotexture Design Method Using Magnetic Rubber Sheets,” in Proc. of the 2017 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI ‘17), 2017.
    [2] K. Yasu. “Magnetic Plotter: A Macrotexture Design Method Using Magnetic Rubber Sheets,” in ACM SIGGRAPH 2017 Studio (SIGGRAPH ’17), 2017.

ポスター

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当日の様子

展示代表者

安 謙太郎
安 謙太郎
人間情報研究部