人間の科学

研究展示 26

一流打者はボールをどのように見ているか?

~打撃中の眼球運動計測から認知過程を探る~

どんな研究

野球やソフトボールのバッティングでは、ボールの軌道を正確に捉えることが不可欠です。0.5秒に満たないごく短時間で、さまざまな球種、球速、コースを見分け、適切に身体を動かすという離れ業は、どのように実現されているのでしょうか。眼球運動の計測でその秘密に迫ります。

どこが凄い

打者用のヘルメットに高速アイカメラを装着し、実際に投手が投げるボールを打つ際の眼球運動を精度よく計測することに成功しました。トッププロや、それに準じるレベルの選手の眼球運動を解析することにより、優れたパフォーマンスの背後にある認知過程が見えてきました。

めざす未来

バッティングフォームやスイングスピードのような見えやすい特徴と異なり、目の使い方は本人も自覚できない部分が多いので、技術レベルの評価も、技術のコーチングも勘頼みでした。本研究が発展すれば、客観的データに基づいた技術の評価やコーチングが可能になります。

関連文献

  • [1] 木下祐輝, 柏野牧夫, “バッターはいかにボールを見ているのか? 一流打者の眼球運動戦略の解明を目指して,” 日本野球科学研究会, 2017.

ポスター

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当日の様子

展示代表者