研究展示
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ノイズがあっても高精度な量子計算を実現!人工ノイズでノイズを整えて量子計算の精度を高める技術 ![]() |
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どんな研究 |
量子コンピュータは計算中に様々なノイズが発生するため、多様な抑制方法が提案されてきましたが、ノイズの「形」が整っていない場合は抑制が難しいことが課題でした。本研究では、自然に発生するノイズに人工的なノイズを加えることでノイズを整える方法を確立しました。 |
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どこが凄い |
整えた後のノイズが最小になるような人工ノイズの加え方を考案しました。ノイズの形を整えたことで、ノイズを抑制しやすくなる上、整えた後のノイズを大幅に低減させることができます。それらの相乗効果により、量子計算の精度が飛躍的に向上することが期待できます。 |
めざす未来 |
量子コンピュータの計算精度がさらに高まれば、大規模で複雑な計算やシミュレーションが可能となり、製薬・物流・医療・科学技術の大きな課題を解決できる可能性があります。この研究成果を用いることで、量子コンピュータがより豊かな未来社会を切り拓くことが期待されます。 |

[1] N. Yoshioka, S. Akibue, H. Morisaki, K. Tsubouchi, Y. Suzuki, “Error crafting in mixed quantum gate synthesis,” arXiv, 2405.15565, 2025.
秋笛 清石(Seiseki Akibue)メディア情報研究部 情報基礎理論研究グループ