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入院中の赤ちゃんと家族のつながりを支援します

NICUの新生児と家族をつなぐ身体性オンライン面会

入院中の赤ちゃんと家族のつながりを支援します
どんな研究

新生児集中治療室(NICU)に赤ちゃんが入院すると、家族は触れ合う機会が制限され、それが愛着形成の困難や産後うつのリスク上昇につながることがあります。本研究では、遠隔でも赤ちゃんと家族の心身のつながりを支援する身体性オンライン面会システムを紹介します。

どこが凄い

通常のオンライン面会では赤ちゃんの姿を見ることに留まっていました。身体性オンライン面会では、赤ちゃんの実際の心拍に同期した「トクントクン」という心音の振動を映像とともに伝えるデバイスを胸に抱えることで、離れていても赤ちゃんを抱いているような感覚を体感できます。

めざす未来

対面での面会が難しいときでも、身体性オンライン面会を補助的に活用することで、赤ちゃんとの触れ合いを体感する機会を増やし、家族の愛着形成や心の健康を支えます。この技術を通じて、物理的な距離や時間の制約を超えて、家族の絆を深められる未来をめざします。

入院中の赤ちゃんと家族のつながりを支援します
関連文献

[1] 村田藍子, 鳥谷由貴子, 駒﨑掲, 松本敦, 外舘玄一朗, 渡邊淳司, 赤坂真奈美, “NICU 環境の新生児と親のつながりを支援する身体性オンライン面会システムの検討,” 第 29 回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集, 2A1-12, 2024.

ポスター
連絡先

村田 藍子(Aiko Murata)人間情報研究部 感覚共鳴研究グループ

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