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休日の寝坊、やはり問題あり!?

睡眠パターンに現れる睡眠負債が反応速度に与える影響

休日の寝坊、やはり問題あり!?
どんな研究

休日に夜更かしや寝坊をする社会的ジェットラグと呼ばれる睡眠パターンは、平日の睡眠負債の蓄積である慢性的睡眠不足を示唆すると考えられています。本研究では、実験参加者の睡眠パターンと認知的な反応速度や抑制機能を普段の生活を営む中で測定し、両者の関連を調べました。

どこが凄い

従来は休日に回復できていると思われた軽度の社会的ジェットラグでも、単純な認知課題に対する反応速度や抑制機能が低下する傾向にあることを世界で初めて示しました。この傾向がみられる原因は、慢性的な睡眠不足による影響と考えられます。

めざす未来

社会的ジェットラグなどの睡眠の時間指標だけでなく、質も含めて分析を行うことで、睡眠の違いで認知運動能力が低下する原因の解明を進めます。また、睡眠の改善を促すリコメンド技術等にその知見を導入することで、より健康的な生活を支援し生産性の高い社会を実現します。

休日の寝坊、やはり問題あり!?
関連文献

[1] T.G. Sato, M. Takahashi, M. Nishida, “The relationship between social jetlag and cognitive tasks performance in everyday life,” The 27th Conference of the European Sleep Research Society, P387, 2024.

[2] 西多昌規, 佐藤G尚, 髙橋公海, 中島寛, “ソーシャル・ジェットラグと認知運動機能との関連:日内変動と週内変動,” 日本睡眠学会48回定期学術集会, 2024.

ポスター
連絡先

佐藤 G尚(Takashi G Sato)メディア情報研究部 生体情報処理研究グループ

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