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マインドフルネス瞑想はストレスをどう減らす?

二つの瞑想法がもたらす自律神経系・内分泌系の状態変化

マインドフルネス瞑想はストレスをどう減らす?
どんな研究

マインドフルネス瞑想は注意を制御することでストレスを低減することが知られていますが、そのメカニズムは明らかにされていません。本研究では、ストレスに関連している自律神経活動ホルモン分泌に着目し、瞑想がこれらの生理活動をどのように変化させているかを明らかにしました。

どこが凄い

マインドフルネス瞑想を構成する集中瞑想洞察瞑想の技法に対し、それぞれの音声インストラクションを開発しました。これにより、集中瞑想はリラックスの指標である副交感神経を賦活化し、洞察瞑想は活力の指標である交感神経を賦活化しながらストレスホルモン濃度を下げることを発見しました。

めざす未来

瞑想の生理・心理・神経メカニズムの解明を進め、科学的知見に基づいた新しい瞑想法の開発をめざします。開発した瞑想法を社会に普及させることで、人々のwell-being実現に貢献できると考えています。

マインドフルネス瞑想はストレスをどう減らす?
関連文献

[1] 大石悠貴, 藤野正寛, 井上ウィマラ, 野村理朗, 北川智利, “マインドフルネス研究:集中瞑想と洞察瞑想が自律神経系・内分泌系にもたらす効果,” 第40回日本神経科学大会, 2017.
[2] 藤野正寛, 上田祥行, 井上ウィマラ, イエットG. サンダーズ, スティーブンマーフィ重松, 野村理朗, “心理学実験のための集中・洞察・慈悲瞑想の短期介入インストラクションの開発,” マインドフルネス研究, 第 4 巻, 第 1 号, pp. 10?33, 2019.

[3] Y. Ooishi, M. Fujino, V.Inoue, M. Nomura, N.Kitagawa, “Differential effects of focused attention and open monitoring meditation on autonomic cardiac modulation and cortisol secretion,” Front. Physiol., Vol. 12, 675899, 2021.

展示説明ムービー
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Q&A
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ポスター
連絡先

大石 悠貴(Yuuki Ooishi) 人間情報研究部 感覚共鳴研究グループ
Email: cs-openhouse-ml@hco.ntt.co.jp

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