研究展示
                    
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                                壁が動くと速く歩く?視野の動きに基づく歩行速度制御の仕組みの解明  | 
                        
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| どんな研究 | 
                                             歩いている時の視覚情報は、通路上や脇の障害物を検出するというだけでなく、歩行を制御するためにも使われています。本研究では、バーチャルリアリティ(VR)で与える視覚情報を操作し、どのような情報を脳が検出して歩行運動の制御に使っているかを調べました。  | 
                                    
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| どこが凄い | 
                                             VR環境の中で壁のある通路を歩行している最中に、壁を前後に動かすと、歩行速度の変化が生じます。様々な環境条件における歩行速度の変化から、脳は、網膜速度や時間周波数情報ではなく、壁までの推定距離に基づき歩行速度を計算して歩行を調節していることを明らかにしました。  | 
                                    
| めざす未来 | 
                                             人は、体の動きに伴って時間変化する視覚情報を、様々な形で無意識のうちに四肢や歩行の運動制御に利用しています。このような脳の潜在的な情報処理メカニズムを明らかにしていくことは、人に使いやすい安全なバーチャルリアリティ環境のデザインなどに役立つことが期待されます。  | 
                                    
                                [1] S. Takamuku, H. Gomi, “Vision-based speedometer regulates human walking,” iScience 24:103390, 2021. https://doi.org/10.1016/j.isci.2021.103390.
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                        Q&Aの公開は終了いたしました。ご了承くださいますようお願いいたします。
                        五味 裕章(Hiroaki Gomi) 人間情報研究部 感覚運動研究グループ
Email: cs-openhouse-ml@hco.ntt.co.jp