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光を使って音を見る

光学的音響計測による音の可視化と解析

光を使って音を見る
どんな研究

音は水面の波紋のように空気中を波として伝わりますが、音が伝搬する様子を直接観察することはできません。本研究では、光技術を用いて音の波を高精細に可視化することで、音がどのように発生しどのように伝わるのかといった、音の性質を詳しく解析する技術を実現します。

どこが凄い

一般的なマイクロホンによる音の観測では、マイクロホンが置かれた位置の音の波形を測ります。一方、本研究では光学技術と高速カメラを用いることで、音の波を動画像として捉えます。さらに深層学習による音場画像雑音除去技術を提案し、高精度な音の可視化を実現しました。

めざす未来

音はわたしたちの生活に身近な存在ですが、理想的な「音」とは何か、どう評価すればよいのかなど、未解決な研究課題が多数残されています。われわれは光を用いた新しい音の観測技術の研究を通して、音に関する科学研究やモノづくりに貢献し、快適な音環境の創出をめざします。

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関連文献

[1] S. A. Verburg, K. Ishikawa, E. Fernandez-Grande, Y. Oikawa, “A century of Acousto-optics: from early discoveries to modern sensing of sound with light,” Acoustics Today, Vol. 19, pp. 54-62, 2023.

[2] 石川憲治, “光を用いた音の可視化と精密計測,” 電子情報通信学会誌, Vol. 106, No. 9, pp. 849-854, 2023.

[3] K. Ishikawa, D. Takeuchi, N. Harada, T. Moriya, “Deep sound-field denoiser: optically-measured sound-field denoising using deep neural network,” Optics Express, Vol. 31, No. 20, pp. 33405-33420, 2023.

ポスター
連絡先

石川憲治(Kenji Ishikawa)メディア情報研究部 事象モデリング研究グループ

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