研究展示
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ぐにゃっと変形する物体はなぜ柔らかく見える?柔らかさ判断に寄与する視覚情報の解明 ![]() |
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どんな研究 |
人は、変形する物体を見たときにその物体の柔らかさを判断できます。しかし、人がどのような視覚情報に基づいて柔らかさの判断を行うかは明らかになっていませんでした。そこでこの研究では、物体が変形する際に発生する動き情報と、柔らかさの判断との関係を明らかにしました。 |
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どこが凄い |
物体の変形速度と変形の総量に関する統計量を、人が柔らかさ判断に利用していることがわかりました。また指で物体を押し込む時には、指のぷるぷるした動きを、押し込む力や柔らかさの判断に利用していることがわかりました。 |
めざす未来 |
本研究で得られた知見は、視覚に基づく人の柔らかさ判断メカニズムの解明、オンラインショッピングでの商品の柔らかさを表現する映像表現、xRにおける触覚情報と視覚情報を組み合わせた対象の質感表現など、様々な場面での貢献が期待されます。 |

[1] Y. Ujitoko, T. Kawabe, “Perceptual judgments for the softness of materials under indentation,” Scientific Reports, Vol. 12, No. 2, pp. 1761, 2022.
[2] Y. Ujitoko, T. Kawabe, “Visual estimation of the force applied by another person,” Scientific Reports, Vol. 12, No. 1, pp. 6216, 2022.
宇治土公 雄介(Yusuke Ujitoko)人間情報研究部 感覚インターフェース研究グループ