06 |
リアルな対話から見える、人が仲良くなる過程長期雑談対話モデルの実現に向けた長期間チャット収集 ![]() |
---|
どんな研究 |
人が他者と仲良くなっていくときの話し方をチャットボットに学ばせるため、長期間の対話データの需要が高まっています。本研究では、人同士の8週間にわたる長期のテキストチャットを収集し、長期雑談対話モデルの実現に向けた基盤データの構築と分析に取り組んでいます。 |
---|---|
どこが凄い |
従来は、人が長期のチャットを想像して作成した、作例対話データが用いられていました。本研究では、実際に初対面話者が会話を重ねて親しくなる過程を記録し、従来の作例対話データよりもスピーチレベルや対話行為の観点で自然な長期間チャットデータを得ることに成功しました。 |
めざす未来 |
本データを用いて、過去の対話履歴との整合性だけではなく、話者の関係構築が進む観点からも自然な長期雑談対話モデルの開発に取り組みます。今後はAIと直感的にコミュニケーションできる社会をめざし、よく見知った他者と話すような感覚で利用できる対話システムを実現します。 |

[1] T. Arimoto, H. Sugiyama, H. Narimatsu, M. Mizukami, “Comparison of the Intimacy Process between Real and Acting-based Long-term Text Chats,” in Proc. The 2024 Joint International Conference on Computational Linguistics, Language Resources and Evaluation (LREC-COLING 2024), 2024.
[2] 有本庸浩, 杉山弘晃, 成松宏美, 水上雅博, “長期雑談対話システムの実現に向けた長期テキストチャットの収集と分析,” 第37回人工知能学会全国大会, 2023.
有本 庸浩(Tsunehiro Arimoto)協創情報研究部 実世界インタラクション研究グループ