研究展示

メディアの科学

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あなたの鼓動に耳を澄ます

音響観測に基づく血流動態の解析

どんな研究

人体からは生命活動に伴い常に様々な音が発生しています。“聴診”と呼ばれるように、その音を聞き取り、解析することにより、身体の機能や状態に関する有用な情報を得ることができます。本研究では特に心音に着目し、音響信号の観測に基づく心臓・血管の機能や状態の推定に取り組んでいます。

どこが凄い

マイクロホンを胸部など数か所に装着して心臓の活動をとらえます。とらえた音をもとに、異常の兆候の無い度合い(正常度)を推定するとともに、音の特徴を説明する文章(説明文)を生成します。正常度の推定指定した詳しさでの説明文生成がテストデータに対し有効に機能することを確認しました。

めざす未来

専門病院では高度な検査機器や様々な検査手法により心臓や血管の状態の詳細な把握が可能になっていますが、熟練した医師は、聴診からも的確に病態を把握できるといいます。機械学習と対象モデルの両面から、多くの人の病気の予防や早期発見に資する “AI 聴診器” の実現をめざします。

関連文献

  1. S. Ikawa, K. Kashino, “Neural audio captioning based on conditional sequence-to-sequence model,” In Proc. DCASE 2019 Workshop, 2019.
  2. M. Nakano, R. Shibue, K. Kashino, S. Tsukada, H. Tomoike, “Gaussian process with physical laws for 3D cardiac modeling,” under review.
  3. The PhysioNet Computing in Cardiology Challenge, http://physionet.org/content/challenge-2016/1.0.0/, 2016.

ポスター

展示説明ムービー

連絡先

柏野 邦夫 (Kunio Kashino) メディア情報研究部/バイオメディカル情報科学研究センタ
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