研究展示

人間の科学

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ヒト知覚モデルで「自然な」錯覚をつくる

「不自然さ」予測に基づく「変幻灯」の視覚運動量最適化

どんな研究

CS研が考案した「変幻灯」は実物に動きの印象を与える錯覚ベースのプロジェクションマッピングです。しかし、人の視覚を上手に「だます」ためには、変幻灯を設置する環境毎に与える動きの量を適切に調節する必要があります。本研究では、この動きの調節作業を自動化する方法を提案しました。

どこが凄い

人の視覚情報処理の計算モデルを用いて投影結果の「不自然さ」を予測できることを示しました。この予測モデルを用いて、動きの量をリアルタイムに最適化する手法を考案しました。これにより、インタラクティブなアプリケーションへの応用など、変幻灯の活用の幅が広がります。

めざす未来

変幻灯のように、錯覚を利用することでこれまでは実現不可能であった表現を可能にするメディア技術は他にも考えられます。今後は、「人の知覚のモデルで錯覚を制御する」という枠組みをさらに発展させ、錯覚ベースの表示手法の普及に貢献していきます。

関連文献

  1. T. Fukiage, T. Kawabe, S. Nishida, “Perceptually based adaptive motion retargeting to animate real objects by light projection,” IEEE Transaction on Visualization and Computer Graphics, Vol. 25, No. 5, pp. 2061-2071, 2019.
  2. T. Kawabe, T. Fukiage, M. Sawayama, S. Nishida, “Deformation Lamps: A projection technique to make static objects perceptually dynamic,” ACM Transactions on Applied Perception, Vol, 13, No. 2, pp. 1-17, 2016.

ポスター

展示説明ムービー

関連コンテンツ

知覚モデルによる視覚運動量最適化を組み込んだ「変幻灯」のデモ動画

連絡先

吹上 大樹 (Taiki Fukiage) 人間情報研究部 感覚表現研究グループ
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