研究講演

知覚心理学で探る皮膚感覚のしくみ

~指先の時空間情報処理~

人間情報研究部
黒木 忍

概要

指先は、机の上に落ちた髪の毛や、金属の磨き度合いなど、かなり細かな違いを区別できる素晴らしいセンサです。しかし、これは人工的に触覚情報を提示したいという観点からすると試練です。少しの情報圧縮でも知覚に変化が起きてしまうようでは、膨大な情報量を常に用意する必要があることになってしまいます。本講演では、意外な「区別のつかない」触刺激たちをご紹介します。このような錯覚を通して、触覚システムがどのように情報を取捨選択し、安定した知覚を形成しているのかを調べることで、効率的な情報提示技術につながることが期待されます。

講演動画

講演動画はPart1,Part2,Part3の3つのパート分かれています。ぜひ、全編を通してごらんください。

Part1: 片手と両手で時間が変わる錯覚 (9分39秒)

Part2: ふたつの振動が混ざってしまう周波数の錯覚 (8分03秒)

Part3: 違って見えるのに触ると似てしまうテクスチャの錯覚 (8分52秒)

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講演資料

講演者紹介

人間情報研究部
黒木 忍
NTT コミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 主任研究員。2011年東京大学大学院 情報理工学系 博士課程修了。博士(情報理工学)。同年NTTに入社以来、触覚におけるタイミング、周波数、位相、運動、粗さなど、基礎的な知覚について研究。